国内主要半導体製造装置メーカーの04年度3Q決算：売り上げは好調も，受注は鈍化·下降傾向に

摘要

本稿では，国内主要半導体製造装置メーカーの04 年度第3四半期の決算概要についてレポートする。 現在の半導体製造装置市場は，非常に不透明感を増している。 04年時点では，05年の市場は2桁程度のマイナス成長（しかし，01年程の落ち込みではない）との見方が強く，コンセンサスを得ていた。 夏以降，受注は大きく下落し，受注残高も減少した。 しかしながら，新規の引き合い件数はそれ程落ち込んでいないと聞く。 それを裏付けるかのように，05年に入ると大手デバイスメーカー数社が継続的な大型設備投資を発表，国内でも全メーカーが一律に設備投資を抑制するのではなく，300mmラインを中心に設備投資を行っていく動きも出始め，明るい兆しが見える。