1997 ALFA ROMEO 155 2.0 Twin Spark 16V UCGスタッフの輸入車体験記：「六甲の山並みにこだましたツインスパーク·サウンド」

摘要

この155は、100～101Pで紹介する156JTS の取材のために訪れたアレーゼアビス神戸の展示場で偶然見つけた車両である。 まず、目を引いたのは艶を失っていないボディの塗装だった。 155はもともとの塗装のクオリティがよろしくないのか、経年劣化でピンクっぼく変色しているものが多い。でも、この個体は"ロッソ·アルファ"特有の目映いばかりのオーラを強烈に放っていた。 大切に乗られていた証拠である。 「これは程度がいいぞ」直感的にそう思った。 そして、どうしても試乗して、確かめてみたくなった。 いや、乗ってみたくなったと言ったほうが正しいかも……。 クルマ好きの方なら知っていると思うが、程度のいい155は、山道を飛ばすと本当に気持ちいいのだ。ましてや、アレーゼアビス神戸の前を走る道は、六甲へと続いている。 155のことについて簡単に復習しておこう。 75 の後継モデルとして日本に上陸を果たしたのは92年だ。 直48バルブの2lユニット（140ps／19.3mkg）を搭載していた。