大戦型空母の拡散

摘要

第2次大戦後の軍事予算縮小の中で，多くの艦艇が予備役扱いとなったが，その一方で新たに海軍の主力となった空母を取得したいと考える国は少なくなかった。それらの国にとって，艦齢が若く，新規に建造するより安く入手できる米英の大戦型予備役空母は魅力的な存在だった。このため戦後は米英生まれの空母がさまざまな国の軍艦旗を掲げて活動する姿が見られるようになった。