現代空母の発着艦指揮

摘要

洋上を航行する空母から発信される信号や無線は，障害のない海上であれば，思いのはか遠くまで届く。それだけ敵に傍受される可能性があり，特に空母の位置を知られることは危険だ。そのため空母の管制官と搭載機のパイロットの間で交わす無線交信は，短くごくわずかであり，基本的に事前のブリーフィングで決められたことに不具合が生じるなどのケースや，双方が安全のためなどに確認作業する必要がある場合を除き，ほとんど交信はないといっていい。