コスト高を克服して利益率が回復した米国紙パの7～9月期

摘要

米国の紙パルプメーカーは7～9月期に紙・板紙の値上げに成功して売上高を伸ばし、住宅着工不振で低迷した木材製品の低利益を補うに足る利益を上げた。中でも大手メーカー数社は、コスト低減対策と余剰設備能力の再編成を目的とするリストラ計画を推進して史上稀に見るコスト高騰をカバーし、前四半期に続いて当期にも利益率を向上させている。株式を上場する米国大手紙パ企業21社の7～9月期利益は、合計で対前年同期比+46.4％と大幅に改善された。