09年後半から回復に向かった世界主要国の紙·板紙生産

摘要

世界の紙·板紙需給はリーマンショック以降の長期低迷からようやく抜け出しつつあるものの、いち早くrnプラス成長に転じたアジアに比べ欧米や日本の回復テンポは鈍い--日本製紙連合会が先頃まとめた2009 年版『主要国の紙·パルプ産業動向』では地域間のバラツキや明暗が顕著になっている。それは、設備閉鎖 が相次ぐ欧米と新増設ラッシュがなお続く中国という対照的な図式でもある。rn製紙連では最初に、09年の全体的な紙·板紙需給rnと価格の動向を次のように要約している（以下の「%」rn表示は断りのない限り対前年増減率)。