2期連続で増益を確保した紙加工業界の10年度業績

摘要

紙関連加工業界の2010年度業績がまとまった。本誌が集計した株式上場19社の単純合算某紙は売上高が前期比＋2．4％の1兆5，238億円、営業利益が同＋16．9％の872億円と増収増益で利益率は5．7％となった。製紙業界の減益基調（営業利益率4．7％）とは対照的な結果だが、これは原燃料高の影響が製紙に比べれば限定的だったこと、また製品単価が比較的安定していたことによるものだ。19社のうち製紙部門を持つレンゴーとリンテックについては今号の別の貢で取り上げているので、残る17社について2回にわたり菓鎌のハイライトを紹介する（特記しない限り連結べ－ス）。