グローバル化が促す生涯学習の必要性

摘要

「国際価値連鎖」は国際貿易をモノやサービスの流れではなく、それらの生産過程で付加された「価値」の流れとして捉えようという新しい試みである。2011年、JETROアジア経済研究所と世界貿易機関（WTO)が初めて提唱した考え方だが、現在は多くの機関がこのテーマの研究に着手している。以下は、この間の成果を比較検討する目的で7月に東京で開かれた国際シンポジウムの席上、 「グローバル化に関する誤謬」と題して基調講演を行ったジュネーブ国際 問題高等研究所、リチャード•ボール ドウイン教授の発言要旨である。