岳陽林紙のパルプ工場 親会社保有の子会社と資産交換

摘要

岳陽林紙は年産40万tのパルプ工場を親会社に譲渡し、代わりに親会社の持つ土地開会社と建築会社を取得した。同社の子会社、駿泰漿紙は湖南省懐化市で唯ーのパルプ工場を経営している。2008年に操業を開始した工場は、2011年にDP(年産能力30万t)生産も可能なスウィング生産ラインに改造された。しかし工場は2012年以来、紙パルプ市況の低迷を受けて赤字を累積し親会社の決算にも影響するほど収益が悪化した。岳陽林紙は上海証券取引所に上場する企業で、駿泰漿紙のほか湖南省岳陽市で年産能力約85万tの印刷筆記用紙工場を経営している。同社の2014年の利益は2億7，200万元(200万ドル)にとどまり、前年比△31.41%の減益となった。岳陽林紙は利益向上対策として、支配株主会社の湖南泰格林紙集団にパルプ工場の交換を申し入れ、代わりに湖南泰格の子会社3社を受け入れる予定だ。