資源回収増加を目的に米国で誕生した官民共同のファンド

摘要

米国の古紙回収業者は今、古紙製品の価格低迷と投入コストの上昇で岐路に立たされている。そうした中、ニューヨーク市の初代•回収事業リーダーが米国各都市と再生事業者の双方にとって利益となる、古紙を含めた再生資源回収の増強を図るため1億ドルのファンドを共同で設立した。クローズド•ループ•ファンド•インヴェストメントのラッド取締役兼CFOは「もし正しく運営すれば、再生事業は既存事業と競合することなく利益を出せる。官民両部門からのファンドに対する資金需要は数十億ドルに上るだろう」とPPW誌に語った。ラッド氏は、ニューヨーク市公衆衛生•リサイクリング局のゴーネン前副局長の率いるクローズド•ループ•ファンド•チームの一員だ。9月にシカゴ市で開催された第1回「カーブサイド•リサイクリング会議」でゴーネン氏は、同ファンドがすでに中西部地区で3件のプロジェクトに800万ドルを融資したと説明。うち2件が古紙回収関連で、残る1件はMRF(市中回収資源の選別•再処理施設)の設備改善資金に使われたという。