高率のCVDで米国市場から撤退するインドネシアのカットサイズ紙

摘要

米国の非塗工上質紙業界は世界最大のカットサイズ紙メーカー=APPとAPRILを含む、アジアのメーカーに課せられた相殺関税率(CVD)の高さに改めて衝撃を受けている。商務省による、この仮決定は6月下旬に発表された。商務省は2014年の実績に基づき、対中国メーカー品に5.82〜126.42%、対インドネシ品に43.19〜131.12%の相殺関税を仮決定した。アジアの3大上質紙メーカーは首位がAPP(年産能力世界第2位)、続いてAPRIL (同9位)、第3位が中国の山東晨鳴(同第10位)である。このうちAPPとAPRILはいずれも中国とインドネシァに生産拠点を持っているが、仮決定税率はAPPの中国製品に対して5.82%、インドネシア品に131.12%。一方、APRILは中国品に5.82%、インドネシァ品に43.1%の賦課率となっている。