内需低調で減収減益に終わった紙流通企業の2015年度業績

摘要

紙流通企業の2015年度決算が出そろいつつある。今号で取り上げる8社の業績は単純合算ベースで、売上高が前期比△2.3%の1兆4,835億7,100万円、営業利益が同△4.9%の139億7,800万円で利益率0.94%、経常利益が△7.1%の151億6,100万円、最終利益が△17.1%の83億8,000万円と減収減益。主力の国内紙·板紙販売事業の不振が、そのまま業績に反映されている。ちなみに本誌6月13日号で取り上げた製紙メーカー7社の単純合算業績は、売上高が前期比+2.4%の3兆5,563億4,500万円、営業利益が同+34.3%の1,389億200万円で利益率3.91%、経常利益が+4.1%の1,187億9,200万円、最終利益が△25.2%の446僮2,800万円。営業利益率では国内事業主体の紙流通業界を3ポイント近く上回っており、収益格差が広がっている。