売上高は横ばいも粗利益率が改善した米国紙パの1〜3月期

摘要

数年を要しつつも産業としての秩序を取り戻した米国紙パルプ•林産製品業界は、市場からの挑戦を受けて強い対応力を示した。この能力は1〜3月期業績に表れているすなわち当期はドル高により海外市場で米国企業に強い向かい風が吹く競争状態の中、各社は総じて足場をしっかり守り切った。上場紙パルプ企業の仮決算報告書をPPW誌が分析した結果、1〜3月期の業界全体の売上高は前年同期比で減少したが、特別損益を除いた利益は前年同期とほぼ同水準だった。しかも当期における業界全体の利益率7.0%は、PPW誌の過去17年間にわたる実績調査の中で歴史的な最高利益率に相当し、2013年に記録した6.2%をはるかに上回っている。しかし、この結果は単に生産効率の向上という不断の企業努力からのみ生まれたわけではない、貢献要因は一部原科安によるものだ、と決算発表の席で企業幹部が明かした。