トルコの輸入許可制は貿易障壁と不服の申し立てを行ったCEPI

摘要

欧州製紙産業連盟（CEPI)はトルコの貿易政策、中 でもEUから輸出される非塗工上質紙を対象とした非 自動輸入許可制について、欧州委員会に貿易障壁であ る旨の申し立てを行った。「トルコは2014〜15年の当該品を対象とする包括的 なセーフガード（緊急輸入制限措置）発動に続き、EU の輸出品である非塗工上質紙1億5,000万ューロ(1億6,290 万、）分を標的とする現在の輸入許可制を、2016年も 延長した」とCEPIが経緯を説明している。CEPIによ れば、非塗工上質紙に対するトルコの非自動輸入許可 制は二重価格が発端であり、EU -トルコ間の貿易に 著しく不公正な障壁となる。これらはWTOルールに 対する明らかな違反行為であり、また欧州委員会が精 力的に進めているEU ―トルコ関税同盟の違反行為で もあるとして、不服申立てを行ったという。CEPIの産業政策担当理事、ロンバード氏によると、 この輸入許可制は、輸入品がCIF (運賃·保険料込み 渡し）価格でt当たり1,200~ト_ルを上回らない限り、非塗 工上質紙に適用される。