'DX'ど'新常態'下の顧客ニーズをビジネスにつなげた紙加工業界

摘要

グループが製品を提供する外食産業巿場は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の各種要請などにより非常に厳しい環境に陥っている。また衛生材料巿場でも、景気低迷による買い控えなどにより販売数量が伸び悩hだ。一方、主要原材料であるパルプの価格は、世界的な景気減速の籍もあり下落傾向で推移していたが、1〜3月期以降は中国における紙製品の需要回復などを受け上昇の動きがみられた。このような環境のもと、同社グループは全社員が感染防止に注力しつつ営業活動を継続的に展開するとともに、全拠点において品質改善•生産性向上•コスト削減などの抜本的改革を推進し、収益性を高めるべく企業体質の強化を図ってきたが、業績への影響は限定的となった。すなわち売上高は△17.3%(22億2,200万円減)の106億4,700万円、営業利益は△18.6%(1億7,500万円減)の7億6.800万円で利益率7.21%、経常利益は△20.4%(2億1,200万円減)の8億2,400万円、当期純利益は△0.8%の5億6,100万円と減収減益を余儀なくされている。