域外での事業買収や投資が活発化

摘要

産業の成熟化•低成長化を背景に欧米の紙パルプ業界では、一頃のような大型の合併•統合の事例は影を潜めている。規模の拡大による収益の極大化は追求したいが、需要構造や市場環境の変化によっては、そのM&Aが裏目に出る可能性もある。そうしたリスクを避ける狙いもあってか、欧米企業によるM&Aはこのところ全般に小粒だが、本拠地域外での事業買収や売却の動きは注目される。そして、その動向には攻めと守りの両面があるようだ。