VPSによるデジタル生産準備: 「Cyber Physical System」実現の基盤となる機能を果たす

摘要

IoTやインダストリー4.0など、仮想空間利用のデジタル技術が脚光を浴びる一方、製造業ではデジタル技術と実際のモノづくりとのシームレスな連携が喫緊の課題となっている。そこで注目されているのが、デジタルプロセス(神奈川県厚木市)が開発し富士通が販売する、仮想モノづくりソフトウェアの「VPS(Virtual Product & Process Simulator)」だ。仮想メカで生産設備の制御プログラムを検証する「VPS IOC」などさまざまな機能を有しているが、なかでも注目されているのが「VPS MFG」「VPS GP4」を中心とするデジタル生産準備ソリューション。設計•製造情報をわかりやすく可視化し、部門や拠点を越えて共有できるなど、仮想のデジタルソフトウェアでありながら、実業務に携わる人や環境との整合性がとられているのが特徴である。開発元のデジタルプロセスは「サイバーと実業務のハブとしての役割を担いたい」と意欲的だ。