重量測定を行わずに木材の重量，密度およびヤング率を: 求めるための振動試験方法一曲げ振動一

摘要

試験体重量を測定することなく，重量，密度およびャング率を推定できる質量付加振動法（曲げ）の理論が正しいことを実験で確認した。質量付加振動法は高含水率木材にも適用できた。推定精度は振動試験中の含水率低下による共振周波数の上昇の影響のため，集中質量付着—無しの順に振動試験を行うことが重要であった。推定精度は曲げ振動の方が縦振動よりも高かった。木口面打撃によっても正確な曲げ振動の共振周波数が得られた。従って，質量付加振動法において試験体の木口面を打撃して曲げ振動を発生させることが有効であった。