小土かぶり未固結地山でのトンネル掘削: 東北新幹線　高館トンネル

摘要

東北新幹線高館トンネルは，八戸駅より約3.4km北に位置する延長1,280mの山岳トンネルで，地山は全線にわたり小rn土かぶり・高水位の未固結砂質土層となっている．rn本トンネルの施工の特徴は，国道交差部におけるAGF工法と．小土かぶり部における地山改良工法の採用である．rn他山改良工法は，本坑掘削に先立ち地上からトンネル天瑞付近まで開削し，トンネル周面の地山を浅層混合機（パワーrnプレンダー）により改良するものである．本トンネルでは当初，地下水位低下工法を用いたが，細粒分の混入により十rn分な排水ができず，水位の低下に多くの時間を要することが見込まれた．そのため，補助工法として止水効果と他山改rn良効果を伴う地山改良工法を実施することとした．