補助工法を駆使した未固結砂地山の近接施工: 金沢東部環状道路　卯辰トンネル（Ⅱ期線）

摘要

金沢東環卯辰トンネル（Ⅱ期線）工事（以下，「本工事」と称す）は，一般国道159号4車線化工事のうち，現在37,000台／日の交通量を有する環状道路トンネル（以下，「Ⅰ期線」と称す）との中JL、線離隔2～2.5上）程度の位置に計画された延長1,200mの道路トンネル工事である（表-1，園-1）． 地質状況は，均等係数，細粒分含有率ともに地山の流動化を示す指標以下の乾燥した砂地層が卜ンネル全体の約7割を占め，固結状態の非常にゆるい条件下でのトンネル掘削となる．