地域•都市計画からの自動運転への期待

摘要

全体的な話題から。技術製品が社会を変革する例は枚挙にいとまがない。卑近な例では1980年代のウォークマン，1990年代後半のMicrosoft Windowsや携帯電話，2010年代のスマートフォンがある。今や携帯電話やスマートフォンのない生活は全く想像できないレベルまで普及が進んでいる。交通工学の世界でも，失礼ながら地味であるが,ETCにはその資格があるかもしれない。開発当初は料金所渋滞解消が目的であったが,導入後は高速道路料金体系を変革しただけでなく，機能拡張により交通マネジメントのための情報収集•提供デバイスとしての役割も持つようになった。