「歩行者優先のまち京都」における総合交通戦略四条通歩道拡幅事業

摘要

京都市では，クルマを重視したまちと暮らしを，「歩く」ことを中心としたまちと暮らしに転換し，日本を代表する「国際文化観光都市」であると同時にまちの賑わいを生み出す都市であり続けることを目指すため，「歩くまち•京都」を重点施策として掲げ，平成22年1月に「歩くまち•京都」総合交通戦略を策定した。本戰略では，「非自動車分担率80%超」を数値目標として掲げ，既存の公共交通を再編強化し，使いやすさを世界トップレベルにする「既存公共交通」の取組み，歩く魅力を最大限に味わえるよう歩行者優先のまちをつくる「まちづくり」の取組み，歩いて楽しい暮らしを大切にするライフスタイルに転換する「ライフスタイル」の取組みの三つを取組みの柱としている。本稿では「まちづくり」の取組みのシンボルプロジェクトである，四条通歩道拡幅事業について紹介する。