スマート•フレキシブル·オートメーション(SmFA)研究分科会2017年度報告

摘要

近年の設計•生産活動では，自然環境および社会環境 への負荷を考慮したうえで，多様なニーズに対応する高 品質で多品種の製品を，適切な時期と場所，適切なコス ト，適切な量だけ生産することが求められている.さら に，ドイツのIndustry 4.0に代表されるように，国際的 にIoT (Internet of Things)をフルに活用した新しいも のづくり（スマートファクトリ）の台頭が急速に進んで いる.また，第5期科学技術基本計画に唄われているよ うに，製造業においても，従来の単なる交換価値ベース の「もの·コトづくり」への転換も求められており，これまで以上に，ユーザの使用価値に基づいたマスカスタ マイゼーション体制の確立が急務の課題となっている. そのため，設計•生産システムの範疇で考慮すべき問題 は，多岐にわたり拡大しつつある.