女子学生の体力測定に対する効果意識

摘要

本研究においては女子学生における体力測定の効果意識について、測定後に自覚された身体や運動、スポーツ活動に対する肯定的な認識を手がかりとして因子構造の把握を試みた。その結果、効果意識を構成する因子として運動実践、実践手段、健康認識、体型認識の4つの因子が抽出された。これらの効果意識因子は認識レベルで構成されていることから、高い効果意識をもつほど実際の運動・スポーツ行動につながりやすいことが考えられた。さらに、4因子の平均因子得点を算出し、大学での体力水準別に比較した結果、特徴的な傾向が明らかとなった。大学での体力水準を上位、中位、下位の3群で比較したところ、すべての因子において上位群の方が高い値を示し、健康認識を除く3因子で有意差が認められた。