スタチスチック

摘要

実質実効為替レート。一般には耳慣れないこのデータへの注目がにわかに高まっている。きっかけは、6月10日の衆議院の財務金融委員会における黒田東彦·日本銀行総裁の発言だ。黒田総裁は実質実効為替レートが「ここからさらに円安に振れていくことはありそうにない」との見通しを述ベた。1ドル=125円近くまで円安が進んでいた円ドルレートは、発言後およそ15分で1円50銭も円高となった。5月下旬から急速に進んできた円安ドル高に対する黒田総裁のけん制と市場が受け止めたためだ。