スタチスチック

摘要

今年は国勢調査の年、本誌では国勢調査をテーマにした特集を2回組むことにし、この1月号では調査結果の有用性と活用の事例を紹介し、7月号で調査実施に向けてのポイントを紹介する予定である。国勢調査の第1回は1920年(大正9年)に始まった。世界で、最初に本格的な人口センサスを行ったのはアメリカで1790年に実施している。これは憲法で税負担と議員配分は人口によると定められたためで、人口数のみが調査され、インディアンは除かれていた。調査された人口総数は392万人だったが、予想よりもかなり下回っていて、初代大統領のワシントンも結果に不満だったという。調査の補正も行われたようだが、統計年鑑にはそのままの数字が掲載されている。日本の国勢調査はそれから130年後だが、国家的事業として取組み、人口属性や職業等の経済属性も調査され、その質の高さにおいて世界各国に勝るとも劣らない充実した内容であった。