新幹線とコンコルドにみる巨大プロジェクト成否のカギ

摘要

6月18日に、「新成長戦略～『元気な日本』復活のシナリオ～」が閣議決定されました。これには、「強い経済、強い財政、強い社会保障」という大きく3つの視点から、7つの戦略分野と、経済成長に特に貢献度が高いとされる21の国家戦略プロジェクトが掲げられています。そのなかには、「内需とともに外需も下支えする経済成長を実現する」「日本の輸出は増加し、その成長寄与度は過去10年の平均を上回ることも予想される」が述べられており、従来の「外需依存脱却、内需主導型経済への転換」といった指針を軌道修正しています。そこで、インフラの海外展開として新幹線、原子力発電所、水ビジネスの輸出は、まさに外需を狙ったもので、タイムリーなプロジェクトと言えます。