耐震性に優れるプレキャスト式雨水地下貯留施設

摘要

今回の調査結果より、耐震設計以前の物件であっても本施設は高い耐震性能が確認された。しかしながら、施設周辺の埋戻し材の液状化に伴う沈下により、流入管の損傷が究生していた。本施設は、(公財)日本下水道新技術機構から1994年に技術マニュアルを発刊して以降も改訂を続け、1997年には阪神·淡路大震災を受けて耐震設計を導入し、2011年の最新版ではこのようなことを鑑みて、流入管と施設の接合部には可とう継手の設置を推奨する等、安全性を高めてきた。