アセットマネジメント手法導入効果の検証とその後

摘要

日本下水道事業団(以下、JS)では、日本の下水道事業におけるアセットマネジメント(以下、AM)手法の確立を目指し、平成17年度より静岡市と共同研究を開始した。事業費への影響度が維持管理費、建設費(年価)ともに高くAM手法の導入効果が大きいと判断された処理場•ポンプ場を対象に、学識者を含む委員会による審議結果等を踏まえ、平成20年度からは同市において日本初の実践的なAM手法の本格運用を開始した。平成25～26年度には同市およびJS幹部職員による委員会を設置し、AM手法運用の評価およびさらなるAM手法の発展を目的とした検討を行った。本稿はその概要を示すものである。