地方公共団体を支える水コンサルタント: 水コン協ビジョンの実現に向けて

摘要

近年、上下水道事業を取り巻く社会情勢は激変してきました。一言で言えば、これまで経,験したことのない時代に直面したと言えます。特筆すベき事項として、人口減少•少子高齢化の進展、東日本大震災をはじめとした大規模災害の発生とその対応としての防災•減災意識の高まり、高度成長期以降に整備されたインフラの急速な老朽化、そして、国•地方公共団体等における行財政の圧迫と事業管理体制の脆弱化があげられます。このような社会情勢の変化と先を見据えたうえで、(一社)全国上下水道コンサルタント協会(以降「水コン協」とする)、そして水コンサルタントは何をしなければならないのかを明確にする必要があることから、AWSCJ Vision 2015-2025(以下「水コン協ビジョン」とする)を作成しました。