壶中天その23世界一小さな町、デュルビユイ〈ベルギー〉

摘要

1980年代に連れ合いの叔父が、外交官としてベルギー大使館に赴任しているときに、ベルギーという国を初めて身近に感じました。今でこそべルギーワッフルやベルギービールがポピュラーですが、それまでの印象といえば、アントワープでオリンピックがあったことが知られているくらいで、実に遠い存在でした。では、その叔父がいる間にベルギーへ行ったかというと、行くことはありませんでした。そもそも長期の休みを取って、なおかつ海外旅行という発想がありませんでした。すでに県立高校の教諭として勤めていましたが、休みは取りませんでした。