グラウンドマンホール、高機能化の足跡

摘要

グラウンドマンホール（下水道用マンホール蓋、以下GMと略す）は、下水道施設への入り口であり、また道路の一部としての重要な資器材ですが、そのGMを取り巻く環境は近年大きく変化してきています。協会設立以前、今から20年前の平成10年当時のGMの要求性能は、下水道建設のピークの頃であり、将来の維持管理のことまで考えられているとは言い難いものでした。下水道整備当初に設置された古いタイプのGMなどでは、スリツプによる転倒（写真ー1)や、集中豪雨時には内圧により蓋が外れる事象（写真ー2)、圧力を解放できずにアスファルトごと持ちあげてしまう事例などもあり、技術的にも大きな改善の余地がありました。