予防保全型維持管理への移目指して〈柏市〉： 下水道管路施設の包括的民間委託の導入

摘要

千葉県北西部にある柏市は、人门約42万人の中核市です。急激な都市化に伴い、河川の流末にあたる手賀沼は、昭和49年から平成13年までの27年間、連続で全国の湖沼でワースト1と不名誉な記録を持っていました。本市の公共下水道は、手賀沼の水および生活環境の改善を目的として、昭和35年に柏駅を中心として、合流式による下水道整備を開始したのが始まりです。下水道管路施設を急ピッチで整備を行つた結果、平成29年度末の汚水の普及率は90%を達成しており、手賀沼のCOD数値も半減しました。また、平成11年に柏処理区の合流式を手賀沼流域下水道に接続、平成21年に十余二処理区を同様に接続し、すべての処理区が流域関連公共下水道に切り替わりました。市で管理する•卜-水道施設は、雨水ポンプ場1力所とマンホールポンプ場、その他に下水道管路施設の約1,300kmになります。