平成29年上半期のサイバー空間をめぐる脅威の情勢

摘要

平成29年上半期に、警察が把握した標的型メール攻撃は589件で、前年同期比で1,506件減少した。サイバー犯罪の 検挙件数は4, 209件と前年同期比71件減少したが、相談件数は6万9, 977件と前年同期比3,238件増で、相談件数は過 去最多となった。また、インターネットバンキングに係る不正送金事犯の被害は、発生件数214件(前年同期比-645 件）、被害額約5億6, 400万円（前年同期比 一3億3, 300万円）と、件数、被害額ともに減少する一方、仮想通貨ァカウン トへの不正ァクセスによる不正送金事犯認知件数は23件、被害額約5， 920万円相当で、平成29年5月以降に認知件数 が急増している。