上野駅湧水処理装置の現状把握及び改善策の検討

摘要

当社では、新幹線上野駅および前後区間のトンネルで 発生するトンネル湧水を上野公園内の不忍池に放流し、 池の水質改善を図る協定を東京都と結んでいます。不忍 池への放流にあたっては、環境省が定める一律排出基準 を遵守する必要がありますが、トンネル湧水はアルカリ 性を示すことから、排出基準の一つである水素イオン濃度を規制値内（pH = 5.8以上、8.6以下）に維持するた めに、湧水処理装置を設置し、中和処理を行っています。 この装置において、pH値が基準値付近まで上昇し、 中和剤を手動で調整するなどの対応を行っており、法令 遵守しながら、設備を効率的に安定稼働させることを目 的として、原因の調査と改善策の検討を実施しました。