岩手県における東日本大震災津波からの復興に向けた取り組み: いのを守り海と大地と共に生きるふるさと岩手·三陸の創造

摘要

平成23年3月11日に東日本を直撃したマグニチュード9.0の大地震とそれに伴う巨大津波、その後断続的に発生した余震によって、多くの尊い命と財産が奪われた。岩手県においては、明治29年及び昭和8年の三陸地震津波、昭和35年のチリ地震津波等による被害状況を踏まえ、津波対策として防潮堤等の防災施設の整備や地域防災の取り組みなどを進めてきた。しかしながら、今回の津波は、過去の津波を超える大規模なものであり、これまで数多くの災害に見舞われてきた本県にとっても、かつて経験したことのないような大災害となった。