独立行政法人水産総合研究センター交付金プロジェクト「形態・生理機能の改変による新農林水産生物の創出に関する総合研究」水産生物サブチーム

摘要

人工生産種苗にみられる色素や骨格などの形態異常の多発が，種苗生産現場での大きな問題の一つとなっている。これまで形態異常の問題に関して，ビタミンや不飽和脂肪酸などの栄養学的な観点からのアプローチがなされてきたが，十分な問題解決には至っていないのが現状である。これまで，異常を引き起こしている色素や骨格そのものの器官形成や組織分化の制御機構に関する研究がなされておらず，このような観点からのアプローチは問題解決のブレークスルーになることが期待される。