通勤列車の車内案内装置の表示方法について考える

摘要

ここでは，車内の案内装置が提供する情報のうち，視 覚的な情報をとりあげます。図1にさまざまな車内案内装 置を示します。最初に導入されたものは図1（a）のような マップ式で，1980年代初めに導入されました。路線図上 に，進行方向，次停車駅，終点，ドアの開く側のランプが 点灯します。路線の全体像や途中の停車駅が把握しやすい 構造です。しかし，相互乗り入れなど，マップ式では表示 しきれない場合があるため，1980年代後半には図1（b）に 示すようなLED（Light Emitting Diode）スクロール式が 登場し，車内案内装置の主流となっています。