BIMを最大限活用した生産性の高い鉄道建設工事の実現: 小針駅バリアフリー工事

摘要

越後線小針駅では、交通バリアフリー法の適用対象駅として、線路上空へのこ線人道橋の新設およびエレべーターの新設工事（以下、小針駅BF工事）に平成29年9月より着手した。本工事は、線路に近接しての杭打設や営業線上空での桁架設などの列車影響の大きい工種も含むが、比較的小規模な鉄道工事であることから少ない人員で従来と同様な施工監理を求められた。一方、国土交通省では、平成28年より生産性向上を目標にi-Constructionの取り組みを開始し、各方面で検討が始められた。当社建設工事部においても、鉄道独自の施工環境•技術を取り入れ、設計•施工会社とデータ共有サーバを介して、調査•計画から維持管理までの一貫した情報のやり取りを行うことで生産性向上を目指す取り組みとしてJRE-BIMを推進している。そこで、小針駅BF工事では、i-Construcitionの施策にも取り上げられているBIMを最大限活用し、計画、設計、施工の各段階で各種取り組みを実施しながら工事を施行したので、以下でその概要を述べる。