ポリウレタン繊維とニット (5) ポリウレタン糸交編ニットの染色

摘要

かつてのポリウレタン繊維は，大きく分けて「エステル系」か「エーテル系」程度の分類で，おおよその化学的性質を推測することができた.しかし，今日では「エーテル系」が主流になったとはいえ，その性質は機能別に多様化しており，取り扱いが複雑になってきている.詳細については，原糸メーカーの技術情報に依存するしかないが，多様化する中でもべーシックなレギュラーポリウレタン糸については各メーカーとも大きな変化はない.染色加工をするに当たって，レギュラーポリウレタン糸の化学的性質を理解しておけば，多様化した機能糸への応用が容易になる.