「ITMA 2015」視察記 (不織布関連機械)

摘要

世界レベルの繊維機械の展示会·国際会議は，以前はヨーロッパで開催されるITMA,アメリカで開催されるATMEと大阪で開催されるOTEMASの三つがあったが，このうち，OTE-MASとATMEは開催を止め，現在はITMAだけになった。したがって，繊維機械の世界的な最新情報が得られる機会はITMAだけであり，貴重な展示会となった。ITMAASIAは5年前から中国で開催されているが，先進国の企業は新製品をあまり展示せず，商談の場と考えているようである。ヨーロッパで開催されるITMAでは，基本的に新製品を出展することになっており，新しい発想の機械なども散見できる。前回のITMA2011は60周年記念展示会で，スペインのバルセロナで9月22〜29日に開催され，出展社数は45ヵ国から1,350社を超え，日本の出展社数は23社であり，来場者数は118,000人であった。前回，最も多数の機械が展示されていた分野は「染色·捺染·仕上げ加工」で，展示場面積の30%を占め，次いで「紡績」分野が1596，「製織」分野が14%,「ニット」分野が13%であった。ITMAの64年間の開催場所を第1表に示す。