展示会事業の創始者

摘要

私がJMAに入職したのせ、1975年(昭和50年)の4月でした。展示会事業を推進している技術振興事業部に配属となりました。毎年、秋になりますと晴海で展示会が開催され、終了後にこれも事業部の一大イベントでした「秋の大旅行」が行われました。歌や踊り、かくし芸、ゲーム大会、酒豪と芸達者が揃った大宴会でした。大宴会が一段落したところで、ステージには一枚の座布団がおかれ、司会者から紹介された中嶋清ーさん(当時は理事)の落語が始まったのです。ひとりで何役も演じ、語りのほかは身振り•手振りのみで物語を進め、扇子や手拭を使ってあらゆるものを表現する落語でした。間の取り方がうまく宴会場は笑いの渦で大いに盛り上がりました。最後に「落ち」もしっかりつけていただき大宴会が終了しました。落語は誰でもできるものではありません。聞く人を魅了する噺と人柄、笑わせる間の取り方、最後の「落ち」、これぞ一流の芸に感服しました。