TPMの本質は体制づくりにあり

摘要

本稿もいよいよ最終の稿となった。TPMをあらためて見つめなおす、ということで始めたが、限られた紙面での論に苦労をした分、あらためて自身の頭の整理をする良い機会であった。最後にTPMそのものの構造から見えるTPMが訴えたいことについて触れて、この稿の締めとしたい。「TPMで成果を出す」という「成果」は、一般的にパフォーマンスのことを指すのだろう。そういう意味からすると、一見正しいようで、実は正しくないといえる。正しくは、「TPMで、維持することができる体質ができた」というべきであろうと考える。ここでいう「維持」とは、同じ状態を保つことの意ではなく、やるべきことを継続して実践していくことをいう。実はこの「継続」がむずかしいのである。