設備•人の体質強化による正社員の自立自走体制の進化: 笑いの絶えない明るい職場づくり

摘要

天然水奥大山ブナの森工場は、急成長するミネラルウォーター市場の供給体制を強化するため、白州水工場に次ぐ天然水専用工場として、地域限定社員を採用し、地元や自然と共生する西日本の生産拠点を目指して、2008年3月に竣工した。当時としては革新的な容器殺菌方式(当社初、薬剤レス殺菌)や新包材(大容量の口径30ø化、ロールラベル）に対応する設備を、サントリーホールディンダスからの出向者のサポートを受け、短期間で立ち上げた。しかしながら、社員は食品業界未経験者も多く、スキル向上のスピードを求められるなかで、フル稼働を続けながら設備の劣化を防止するための保全体制も脆弱であること、大きな停止は専用工場としての供給責任が果たせないリスクを抱えていながら、早期黒字化を図っていくために、2010年1月にTPMをキックオフした。