Android Wearアプリ開発入門: より生活に密着するスマートデバイスの世界

摘要

前号（5月号）では、Android Wear（以降「Wear」と表記）アプリ開発のうち、音声入力機能/アプリ公開のためのパッケージング方法について触れました。Wearではスマホやタブレツト（以降「Handheld」と表記）とまったく連携しないスタンドアロン型のアプリを動作させることもできます。ただ、Wear上で重い処理をさせると、バッテリー持ちを悪くするという題を引き起こしてしまいます。そこでバッテリー持ちを良くするために、重い処理はHandheldアプリ側で行い、Wearアプリ側ではその結果を表示するのみに留めるといった対策を検討する必要があります。また本稿執筆中に、Wi-Fiを搭載しているWear実機であれば、Handheldを経由することなくWi-Fiネットワークに直接接続できる機能が発表されました。とはいえ、Wearアプリが用いるデータをHandheldアプリ経由でサーバから取得するという方式は依然として重要です。今回は、WearアプリとHandheldアプリ間での「データ通信機能」を解説します。