'変わらぬ味'と食べやすさで企業象徴のブランドに雪印メグミルク「6P (ロッピー)チーズ」

摘要

乳製品事業部商品企画•推進グループの新浜太郎氏に話を聞いた。 同社の前身となる「有限責任北海道製酪販売組合」がナチュラルチーズの製造•販売を開始したのは、今から90年前の1928年。高級食材店ゃ輸入ワイン取り扱い店などに販売していたが、当時の日本では冷蔵流通が本格化していなかったため、より保存性が高いプロセスチーズの生産を1934年に開始する。これで流通の幅が広がり、また当時は高価な商品だったにも関わらず、発売したそばから売り切れたという。6Pチーズの前身となる缶入りの6ポーションチーズを発売したのは、1935年。それまでブロック形状だったプロセスチーズが、ここから現在にもつながる"円形6等分"のスタイルとなった。円形は、チーズに対して日本人が描く最大公約数的なイメージを踏まえてのものだったらしい。なお6ポーションチーズの生産開始当初は、個包装を含む包装を全て手作業で行っていたため、1日に400箱程度しか作れなかったという。なお当時のパッケージデザインを見る限り、特に「6ポーションチーズ」の商品名表記はなく、「雪印北海道チーズ」と確認できる。