新年のごあいさつ

摘要

新年明けましておめでとうございます。旧年中は日本製粉グループに対し格別のご高配を賜り，厚くお礼申し上げます。昨年，日本経済は緩やかな回復基調で推移いたしましたが，米国の通商政策など懸念材料も多く，先行き不透明感が增しています。食品業界においては，消費者の低価格指向が根強く残る中，人手不足による人件費の高騰や原料高などのコスト上昇要因が加わり，厳しい状況が続きました。また，国際貿易協定への動きが進展しており，TPP11,日欧EPAが相次いで発効されることとなります。これにより，関税の即時撤廃や段階的な削減などが始まることから，国内農業や国内食品メーカーに対する影響が懸念されております。さらに，米国との日米物品貿易協定（TAG)の行方も注目されており，食品業界においては，まさに自由化·国際化が急速に進展しょうとしている状況にあるといえます。