積層樹脂フィルムのコストダウン・リサイクル: 工場内でのクローズド・リサイクル処理の取組み

摘要

現在，食品包装用フイルムの主流は，オレフィン系樹脂をシーラントにガスバリア性や耐ピンホール性などを持たせるためのPET，PAなどのフィルムを貼り合わせて作られた積層樹脂フイルムである。これらの積層樹脂フイルムのように互いの性質が異なる熱可塑性樹脂が組み合わされてできたプラスチックのスクラップは，加熱・混練しても樹脂同士が充分混じり合わず強度のある再生プラスチック原料に加工できないことから，長年焼却・埋立てなど廃棄に回されてきた。