グラフェンの透明電極•有機薄膜素子への応用

摘要

グラフアイトは図1に示すような層状の結晶構造を持ち，炭素原子のsp~2混成軌道がハニカム格子状に共有結合した構成単位層1枚が「グラフェン」と呼ばれる。大面積なグラフェンの絶縁性基板上への形成は，Univ.ManchesterのK.S.Novoselov,A.K.Geimらが2004年に発表した粘着テープを用いる機械的剥離法によって初めて実現され，さまざまな特異物性が明らかにされた。