風計測ライダーを支える光源技術

摘要

適用領域の拡大が進む風計測ラィダ一の測定原理と使用されている光源技術について解説を行った。現在は比較的短距離用途のラィグーはフアイバー増幅器で出力可能な光出力で設計されており，デバイスの開発は小型化ゃ耐環境性に視点が移っていると感じる。一方で，長距離用途のラィダーでは当社独自技術である平面導波路型レーザー増幅器が風計測ライダー向け光源として世界最高のパルスエネルギーを実現しており，長距離計測が必要な航空分野で使用されている。平面導波路型レーザー増幅器はさらなる高出力化が可能と考えており，エア口ゾルの少ない上空の観察や水蒸気をはじめとしたガス計測への応用が期待できる。こうした開発により，今後，ますます重要となる「環境保全」，「防災」，「安全」をはじめとした広範な領域で実運用される機器となることを期待する。